という前回のブログの(4)について、もっと深く説明したいと思います。
(前回のブログはこちらです)バンズバッハ社のロック付ガススプリングは、大きく4種類に分類されています。
これはピストンロッドのロック中に、どのような機能がガススプリングに求められるかという
基準を元に分類されます。タイプ B、K、P そして KX の4種類設定されていて、ピストンロッドのロック中に外部からの
「押し込む力」と「引っ張る力」が加わることによって、以下のような違いがあります。- タイプ B -
押し込む力 --- ふわふわする。引っ張る力 --- ふわふわする。
バースツールで有効で、座った瞬間にわずかに沈み込むクッション効果をもたらします。
- タイプ K -
押し込む力 --- ある一定の力以上が加わると、わずかにクッションが発生する。引っ張る力 --- 完全に固定して、ほぼ動かすことができない。
電車や航空機などのリクライニングシートで有効
背もたれに強い力を加えると、わずかにクッションが働き、すぐに元に戻ろうとします。
- タイプ P -
押し込む力 --- 完全に固定して、ほぼ動かすことができない。引っ張る力 --- ある一定の力以上が加わると、わずかにクッションが発生する。
病院のベッドや、リハビリセンターの可動ベッドで有効
押し込み方向にほぼ完全固定が可能なので、理学療法士のマッサージなどの力がガススプリングによって吸収されることはありません。
- タイプ KX -
押し込む力 --- 完全に固定して、ほぼ動かすことができない。引っ張る力 --- 完全に固定して、ほぼ動かすことができない。
精密機器の位置決め用やストレッチャーなどで有効
KXタイプは唯一ガス反力を0N(ゼロニュートン)が選択可能です。ボタンを押している間は軽い力で動作できますが、ボタンを離すと
完全に固定され、押し込み力と引っ張り力に対しても約700KGまで
その位置を保持します。
バンズバッハのHPで、タイプ別に比較した表をアップしています。こちらをクリック
<ガススプリング、ロック付きガススプリング、ガスダンパーは バンズバッハ>